教員・職員の声

同窓会会報発刊に寄せて(平成25年度人文社会学部長・別所良美先生より)

人文社会学部卒業生・同窓会会員のみなさま

2014年2月
人文社会学部長
別所良美

2014-01別所良美人文社会学部が1996年に創設されてから既に18年が経過し、その間に2500名もの卒業生が社会の各分野で幅広く活躍しています。
人文社会学部はもはや新設学部ではなく、卒業生の皆さんによって培われてきた伝統をもった学部となっています。

特に2010年度から藤田榮史前学部長の提起と、野村圭一同窓会会長はじめ同窓会役員の方々のご尽力によって、同窓会の組織と活動が充実されました。
秋の市大祭で「ホームカミングデー」が開催され、同窓会ホームページも整備され、卒業生と在学生と教員との交流の場が築かれてきました。

そしてさらに今回、同窓会会報の発刊に至りました。
愛校心というものがあるなら、それは一人一人の人間がキャンパスの内外で触れ合った懐かしい記憶の集積ではないかと思います。
卒業後も同窓会を通じて同期生、先輩・後輩、先生方との交流の記憶を積み重ねていっていただきたいと思います。

さて、皆さんの懐かしい記憶の中にある人文社会学部も時とともに変わっています。
ご存知の方も多いと思いますが、2013年4月から人文社会学部は教員の学科所属やカリキュラムに関してかなり変わりました。特に「人間科学科」は「心理教育学科」に名称変更され、心理学と幼児教育を学ぶ学科として分かり易い名称になりました。

それに伴い、吉村先生や滝村先生など社会福祉系の先生方は現代社会学科に移られ、現代社会学科は社会福祉問題も扱う充実した学科となりました。
人間科学科の卒業生の皆さんには、この名称変更は少しさびしいことかもしれません。
しかしこれは、人文社会学部がこれまでの「豊かで人間らしい生き方Well-Being」という理念をさらに発展させ、ESD(Education for Sustainable Development)を担う学部になるためでした

今後、人文社会学部はESDを「豊かで人間らしい生き方のための持続可能な地域社会と地球社会をつくる教育」として築き上げてゆくことになります。
未来世代に持続可能な社会を残すために人文社会学部がどんな人材を育てられるのかを先生方も模索しているところです。
また在学生もともに活躍しています。
「広報なごや」1月号のESD特集は人社の学生が中心になって作ったものです。

2013-12-20最終版第1面 実社会で活躍されている卒業生の皆さんの「持続可能な社会」についての考えが人文社会学部の教育に反映される場としても、同窓会活動が今後ますます発展してゆくことを願っています。

最後になりますが、2014年度からの新しい学部長・伊藤恭彦先生と連携して、人文社会学部同窓会があらゆる面で発展することを願っております。

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