教員・職員の声

学部長ご挨拶(平成28年度人文社会学部長・伊藤恭彦先生より)

ito

瑞桜会の皆様。日頃から人文社会学部を支えていただいていることに、学部を代表して心から御礼申し上げます。
人文社会学部は卒業生の皆様のご尽力により、昨年、学部創立20周年記念を迎えることができました。瑞桜会の皆様から温かいご配慮をいただき、立派な式典の開催や記念誌の発行ができました。

特に「ようこそ先輩@人社」という企画では、各界の最前線で活躍されている卒業生の方々に、在校生の前でお話しいただきました。人社での学び、現在の仕事、人生について先輩方から語られるお言葉の一つ一つが在校生の大きな糧になったと確信しています。
この企画は瑞桜会の皆様のご配慮により、今年度も開催することができました。記念事業に対していただいた数多くのご支援とご配慮に改めて御礼申し上げます。

人文社会学部は20周年を経て、新たな挑戦を開始しています。ESD(Education for Sustainable Development)を学部教育の柱とし、持続可能な社会を担う人材養成を進めています。心理教育学科(旧人間科学科)では次世代育成のための研究と教育を、現代社会学科では持続可能な都市と福祉のための研究と教育を、国際文化学科ではグローバルな共生と多文化共生の都市づくりのための研究と教育を進めています。
在学生たちも先輩方が築いてこられた伝統の一つであるアクティブな学びを継承しています。家庭に困難を抱える子どもたちへの支援活動、選挙啓発活動、名古屋市の多文化共生まちづくり会議への参加など学んだ成果を社会に還元し、発信していく活動を旺盛に進めています。

また長年の悲願であった臨床心理士養成のための大学院コースを来年度から設置する予定です。
臨床心理士養成だけでなく、時代と社会が求める新たな人材養成のための新しいチャレンジを進めていくつもりです。本学の医学部、看護学部、附属病院との連携、経済学部との協力などの学内コラボレーションにも力を入れています。名古屋市をはじめとした自治体、地元企業、NPO、地域諸団体との連携強化にも努めています。
大学、特に人文社会学部のような文系学部を取り巻く環境はとても厳しいものがあります。大学間競争の時代から大学淘汰の時代に入ったという人もいます。私たちはこの厳しい環境にあっても、卒業生の皆様が築いてこられた豊かな伝統をしっかり受け継ぐことで、人文社会学部のさらなる発展は可能だと確信しています。

引き続き瑞桜会の皆様の温かいご支援とご指導をお願い申し上げます。

平成28年8月
伊藤恭彦(人文社会学部長)

ページの上部へ戻る